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奈良新聞、元少年を実名報道＝裁判員裁判の初公判

強姦（ごうかん）致傷罪などに問われた犯行当時少年の裁判員裁判で、奈良新聞社（奈良市）が元少年を実名で報道していたことが１２日、分かった。少年法は罪を犯した少年の氏名などを報じることを禁じており、地裁は同日、奈良新聞に対し口頭で注意した。
　同社は１２日付朝刊で、１１日に奈良地裁で開かれた初公判の記事を掲載。記事の本文や見出しで、元少年の実名を報じた。
　同社は「取材、出稿した記者の判断ミス、またデスク、校閲のチェック漏れが重なった。部内全員に少年法の趣旨の徹底を図り、同様の誤りが発生しないよう対処する」とコメント。１３日付紙面で謝罪文を掲載するという。
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